威儀具からみたヤマト王権と東アジア-木と石と玉から考える-

(奈良県連携講座)

概要

 威儀具(いぎぐ)は、祭儀の場において中心人物の威儀を正すために使用された重要な道具で、中心人物が身に着ける、もしくは従者によってかざされることにより、参加者に対しその人物の権威を示したものです。『延喜式』大舎人寮の元正の条に記される元日の朝議において天皇の前に立てられた「威儀物」には、蓋(きぬがさ)、翳、杖(さしば)、如意、払子、大刀、鉾などがあり、儀式に用いられた服飾具と武器が威儀具にあたることがわかります。  このような日本の威儀具の始まりは、おそらく古墳時代開始の時期に求められます。古墳に葬られるような首長が主催した祭儀で使用された木製威儀具が、3・4世紀のヤマト王権の中枢の奈良盆地を中心に出土しています。またその木製威儀具は石に写され、古墳副葬品にもなります。同じく古墳副葬品にみられる被葬者が身に着けた玉も、祭儀での権威を示す道具としての機能を果たしたことでしょう。  中国・朝鮮半島を見渡すと、このような威儀具の実物が出土したり、古墳壁画に描かれたりしています。日本の威儀具の成立に影響を与えた可能性が考えられます。3・4世紀の古墳時代の初めに成立した威儀具とその源流について皆様と一緒に考えてみたいと思います。

講座詳細

期間2017年12月16日
回数1
曜日
時間13:20~14:50
定員100名
受講料1,000円(キャンセルに伴う返金は対象外となります)
OPクレジット
カード
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申込期間2017年8月23日〜2017年12月6日
会場高輪校舎
対象-
テキスト-
持ち物-
備考-

開講日・内容

開講日内容
12017年12月16日-

講師

鈴木 裕明(すずき ひろあき)奈良県立橿原考古学研究所企画部企画課係長
1969年、岩手県生まれ。茨城大学大学院人文科学研究科修了。1993年より奈良県立橿原考古学研究所勤務。1997~1998年中国陝西省西安市西北大学交換研修。 
○論文:「古墳時代の木製威儀具・樹物」(『考古学ジャーナル』No.565、ニューサイエンス社)、「埴輪樹立と木製樹物」(『古墳時代の考古学』3、同成社)等

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