『古事記』とは何でしょう?成立の由来から考えると「国家統治の根本」ということになります。そこでしばしば「古事記は〈王権の書〉である」といわれます。それを「歴史」という人もいます。『古事記』は上中下の三巻からなりますが、上巻は神話と神々の系譜、中・下巻は天皇の代ごとに系譜と物語を叙述しています。しかし『古事記』の叙述を追ってゆくと、「国家統治の根本」というには「?」な話がたくさんあります。この講座では、そのようなお話を読みながら、『古事記』の「文学」としての姿を探ってみたいと思います。そこに描かれたキャラクターたちの物語は、後世のさまざまな物語に継承され、展開され、そして今の娯楽作品へと流れていきます。『古事記』をエンターテインメントとして楽しみましょう。
期間 | 2017年5月19日〜2017年7月7日 |
回数 | 5 |
曜日 | 金曜日 |
時間 | 19:00〜20:30 |
定員 | 27名(最小開講人数9名) |
受講料 | 10,000円 |
OPクレジット カード | 9,000円、イベントコード:2248 小田急まなたび受付ダイヤル 0570-550-698 詳細はこちら |
申込期間 | 2017年2月22日〜2017年5月9日 |
会場 | ユニコムプラザさがみはら |
対象 | - |
テキスト | - |
持ち物 | - |
備考 | - |
開講日 | 内容 | |
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1 | 2017年5月19日 | 序 夜 歴史からの解放 |
2 | 2017年5月26日 | 第一夜 戦闘少女アマテラス |
3 | 2017年6月2日 | 第二夜 荒ぶる神の怪獣退治 |
4 | 2017年6月23日 | 第三夜 第三話の悲劇 |
5 | 2017年7月7日 | 終 夜 メディアを越えるもの |
志水 義夫 (しみづ よしを) 東海大学文学部日本文学科教授 博士(文学)。東海大学文学部北欧文学科で荻島崇先生にフィンランド語 を、小泉保先生に民族叙事詩『カレワラ』を学び、卒業後、東海大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程に進学。同大学院では國學院大學教授櫻井満に師事。研究テーマは『古事記』の成立。『日本書紀』受容史。 古事記学会理事。 ○著書:『古事記生成の研究』(おうふう)、『古事記の仕組み』(新典社新書37)、『澁川春海と谷重遠』(新典社選書70)、『マンガでわかる古事記』(池田書店)