「竜馬」という日本人
-『竜馬がゆく』を読み解く
| 日程 | : | 5/8, 15, 22, 29, 6/5 土曜日(全5回) |
| | 13:30~15:00 |
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| 会場 | : | 東海大学 高輪キャンパス |
| 受講料 | : | 10,000円 |
| 定員 | : | 60名 |
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本講座ではペリー来航以降の激動の幕末における武市半平太や桂小五郎との交友や、勝海舟との出会いをとおして「竜馬」という主人公の成長を描いて竜馬ブームの火付け役を果たした司馬遼太郎の長編小説『竜馬がゆく』を、「ヨコの関係」である「友情」と「師の志の継承」という「タテの関係」に注目しながら読み解く。
講義内容
第 1回 竜馬と桂小五郎――幕末の風雲
江戸の千葉道場へと旅立つことになった竜馬が、黒船来航の騒ぎの中で桂小五郎(木戸孝允)との出会いを経て、己の歴史的役割を自覚するまでを描いた『竜馬がゆく』の第一巻〈立志篇〉を、時代小説的な筋の面白さや登場人物の描かれ方にも注目しながら考察する。
第 2回 竜馬と河田小龍――蘭学との関わり
長崎帰りの蘭医で義理の兄となった岡上(おかのうえ)新輔や絵師の河田小龍(一八二四~九八)と竜馬の交流、また黒船来港の一年前に土佐に帰還していた漂流民の中浜万次郎(一八二七~九八)との交友の描写をとおして黒潮の流れる土佐に生まれた竜馬の広い視野に迫る。
第 3回 竜馬と勝海舟――「文明」の灯をともす
安政の大獄で処刑された師の吉田松陰の志を受け継いだ高杉晋作が、上海の状況を観察したあとで、「日本革命の大戦略」をたてて、激しい討幕活動を始めるようになる過程を考察するとともに、オランダやイギリス・アメリカ・ロシア・フランスなど西欧各国の情勢をも踏まえて、「藩」を越えた「国民」という価値に目ざめていく竜馬の歩みを追うことで、「日本人」になることの意味に迫る。
第 4回 竜馬と陸奥宗光――「亀山社中」という組織
土佐勤王党の処罰や池田屋ノ変、さらに蛤御門ノ変などが相次ぐ「狂瀾」の時代に、若き日の松陰の志を継いで秘密留学生としてイギリスへと派遣されたが、長州藩の危機を新聞で知って急遽帰国した伊藤博文(俊輔)や井上馨(聞多)や、高杉晋作の活躍にも注意を払いながら、神戸海軍塾などをとおして「文明」という「普遍的価値」を求めた竜馬の思想的な深まりを考察する。
第 5回 竜馬と岩崎弥太郎――「船中八策」と竜馬暗殺
「政治家」後藤象二郎(一八三八~九七)や「経済人」岩崎弥太郎(一八三四~八五)の言動と比較することにより、「薩長同盟」を成し遂げたことで武力による討幕が「時勢」となり始めると、「孤立」することを覚悟しつつも、一転して「船中八策」を考え出して平和的な解決を試みた「思想家」竜馬の決断の意味を考察する。
講師